教え子の演奏会 ~教師冥利に尽きました~

教え子の演奏会 ~教師冥利に尽きました~

こんにちは。インターナショナル家庭教師の伊藤慎吾です。

一昨日は、高校教員時代の教え子Cさんから、所属する大学の交響楽団の演奏会にお誘いいただき、教え子の晴れ姿を観に行ってきました♪

お誘い頂いた時のメッセージに「高校でとてもお世話になったので、ここで1つ成長した姿が見せられたらいいなと思っています」と書かれていて、その時点で既にウルッと来てました(;_;)

高校の教え子の演奏会

いざ会場に着いてみると、自分が発表するわけでもないのにちょっとドキドキしてました。笑

今回の演奏会では3曲披露され、それぞれの曲にコンマス/コンミスがいて、
彼女は一曲目の『ブラームス 悲劇的序曲』でコンミス(コンサートミストレス)を務めるとのこと。

コンマス/コンミスとはオーケストラの第1バイオリン奏者で、調弦を指示し、合奏を率い、バイオリン独奏部を担当する人のこと。(日本大百科全書より)

大学二年生なので楽団に入って間もないのに、もう楽団を演奏で引っ張るような存在になっているとは… すごいなぁ~!!

さて、トップバッターのコンミスとして登場した彼女。

オーケストラの前に立つ彼女がAの音を奏でると、他の奏者達がそれに合わせて音を奏で、ホール全体に重厚な音が響き渡る…

かっこえぇ~…

続いて指揮者が登場し、観客に彼女へ向けて拍手を促し、沸き起こる拍手。

めっちゃ注目浴びるポジションやん?!(素人丸出し。笑)

いざ演奏が始まると、華奢なシルエットとは裏腹に、全身を使ってダイナミックに演奏する彼女。

かっこよかったなぁ…

多様な楽器の音色が調和をなして、ホール全体に広がっていく感じが心地良く、
良い意味で目を瞑っていたら眠ってしまいそうでした。

素人なのでプロのレベルがどんなものか分からないですが、ほんまにプロみたいでした。。。

ハンカチもティッシュも忘れて行ったので、20分休憩の時に急いでコンビニへポケットティッシュを買いに行きました。笑

高校教員時代の教え子と演奏会後に記念撮影

(※ご本人の許可を得て写真を掲載しております)

全ての曲目が終了し、ホールの外で出迎えてくれた彼女。
プレッシャーから解放された安心か、色々な苦悩があったのか、こぼれだす涙。
「僕も演奏中、何回も泣きそうになった」と言って、もらい泣き(;_;)

演奏中、こみ上げるものがすごくあったのは、彼女の高校時代の苦労を見てきたからだと思います。
中学校の体育の授業で、サッカーでドリブルをしていた際に別の生徒の足がかかり、宙を舞って腰から転倒した彼女。
脳脊髄液減少症になり、1日18時間もの昏睡状態が続き、中学校は不登校になってしまいました。

高校から僕が教員をしていたインターナショナルスクールに通い始め、数学と理科の授業を取ってくれていました。
高校に上がってからも体調不良の日が多く、授業を立て続けに休むこともありました。
それでもめげずに、何とかして授業に付いて行こうと、授業説明が終わって他の生徒が宿題をしている最中や、自習時間、放課後など時間を見つけては僕のところへ質問をしに来てくれていました。

直向きにがんばる彼女は、まさに【努力の人】でした。

そんな彼女が大学に無事に進学して、講義を受けるだけでなく交響楽団に入団し、大勢の観客の前で堂々と演奏している姿を見ると、どうしてもこみ上げてくるものがありました。

最近はあんまりしていなかったんですけど、家に帰って久々に晩酌しながら、余韻に浸っていました。

「教師をやっていて良かったなぁ~」と思わされる素敵な1日でした。

Cさん、演奏会のご出演、おめでとうございました!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた!

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この記事を書いた人

勉強が苦手なインターナショナルスクール生をサポートするプロ家庭教師。京都のインターナショナルスクール中・高等部の元数学・理科教員。自身もADHDの傾向があり、発達障害への理解がある。日英バイリンガルでIB・米国・日本の数学を指導することができる。

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