「もう家庭教師を辞めます」と言われる覚悟で伝えたこと

こんにちは!
インターナショナルチューター大阪の伊藤慎吾です。
先週、アメリカにいらっしゃる高校生の保護者様から、とっても嬉しいニュースがありました!
息子様が
- Principal’s List
- MathとArtでNational Honor Society
に選ばれたとのことでした!
Principal’s Listは校長先生から認定される最上位の成績優秀者リスト
National Honor Societyは学業・人格・リーダーシップ・奉仕活動において優れた生徒が選ばれる全米規模の名誉団体です。
ご報告を受けて、本当に嬉しくなりました。
というのも、彼がここに来るまで、ご本人とお母様はとても苦しい時期を通ってこられたからです。
私はこちらの生徒様を昨年10月末から指導しています。
私が担当し始めた頃の彼は、
- 夜遅くまでゲームをして、寝不足で学校へ行ってしまう
- 宿題が未提出になることが頻繁にある
- 生活態度のことでお母様と喧嘩になってしまう
- 彼の長所を褒めても、「伊藤先生が褒めてくれるのは、お世辞を言っているだけ」と褒め言葉を素直に受け取らない
など、負のスパイラルに陥っていました。
注意しても言い返してくる息子様に、どのように接したら良いか悩み、お母様はほとほと疲れ果てておられました。
そんな折、お母様から
- 息子様の生活態度に対するご不満
- 彼の将来への不安
- 彼にもっと勉強するよう説得してもらえないか
という内容のLINEをいただきました。
私は、彼が引っかかっているのは自己肯定感の低さで、それは「お母さんに自分のことを信頼してもらえていない」と潜在的に感じているからではないかと考えていました。
そのため、
「お母様に『もう家庭教師はやめます』と言われても良い、という覚悟で以前から感じていたことをお伝えします 」
と前置きした上で、
「まず変わらないといけないのは息子様ではなく、お母様だと思います」
「息子様の個性を、ご自身との違いを、受け入れて下さい」
「お母様が変われば、息子様は変わります」
とお伝えしました。
今振り返っても、かなり踏み込んだ内容だったと思います。
本当に、「もう家庭教師やめます」と言われても仕方ないな、と思っていました。
1週間後、お母様からお返事をいただきました。
「他の方からこの様なご指摘をされる事がありませんので、自分自身置かれている状況を整理しつつ、考えさせて頂きました。」
「今回のご指摘は大変ありがたく受け止め、息子とも話し、続けさせていただく事でお願いしたく思います」
「伊藤先生とのAlgebra2は確実に成績が上がっているので辞めたくない、と言う彼の意思を尊重したいと思います」
お返事を読んで、本当に安堵しました。
また、息子様のためにご自身を低くし、私のような若輩者の意見を受け止めて下さったお母様に、とても尊敬の念を抱きました。
この一件があってから、彼の勉強に対する姿勢がガラッと変わりました。
お母様が息子様のことを長い目で見て下さるようになりました。
彼の自主性を尊重して下さるようになりました。
全教科の成績が上がっていき、宿題もきちんと提出するようになり、遂には学業面で表彰されるまでに至りました。
ご本人とお母様は衝突することも多く、本当に苦しい時間を過ごして来られました。
私もお母様に本音をお伝えするのはとても勇気がいりました。
だからこそ、お母様からご報告を受けたとき、天にも舞い上がりそうなぐらい喜びがあふれました。
私には、今回の件を通して確信が強まったことがあります。
「子供のことを信じれば、その子は本来の力を発揮できるようになる」
大人たちがすべきなのは、子供のことを否定せず、
「この子ならできる」と信じてあげることなんだと思います。
私は教育者として、成績だけを見るのではなく、その子の可能性を見る人でありたいと願います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた!
